サテライトゆるふわパラパラチャーハン

サテライトゆるふわパラパラチャーハン(エコー)

【感想】ネタバレシマス・コード

えっちなことしたんですね⁉️



あけましておめでとうございます。

あと20日くらいで1年このブログを放置していたことになっていたらしいよ。アノニマス君です。



メタ科学ADV アノニマスコード、ついに発売されました。7年待ちました。


最高の環境で遊ぶため発売日の夜に新幹線に飛び乗って東京に来たりもしてますが、その辺は別の記事で書きます。

ちなみにホテルでこの記事を書いているため、自宅に届いている限定版資料集はまだ読んでいません。資料集に書いてあることを突いてたらごめん。

※今からきっちり5行後、アノコの100%ネタバレ感想を綴ります。

※他の科学ADVのネタバレもモリモリします。



*全体的に

日本人は最初に結論を置くのが苦手らしい。

故に(ここ古里久ケント)私は逆張りで最初に結論を言ってから細かい感想を語ります。


・面白かった

面白かった。これは私がプレイして感じた事実。面白かった。

体験版で軍からの逃走劇をプレイした時もそう感じたし、色んな登場人物の協力や、使えるものを全て活かしてクエストを解決する流れもそう。盛り上がって熱かった。

何より主要なシーンはマンガトリガーによって視覚的に描かれていた。

故に、凝った演出が多い点も場の盛り上がりを高めることに一役買っていたのだ(凝り久ケント)

トゥルーエンドも良かった。科学ADVは記憶を失っての再会が多いけど、今回はこのパターンできたかぁ〜という意味でも感動した。

展開周りについては後ほど細かく語ります。



・ボリューム

正直に言います。言いにマスコード。

物足りなくね????????


個別ルートが欲しかった。というのもキャラの掘り下げが全体的に浅かったように感じた。

発売前の段階で「ユアンとリディ絶対裏切るだろ」とか「アスマがポロンと目的を共にする立場になったら〜」とか色々妄想していた。

しかしユアンはなんかよくわからないまま裏切ったし、リディは協力はしてくれたけど最後まで得体は知れなかったし、アスマはトゥルーでは味方してくれたけど特にドラマはなかったように感じた。

アスマに関しては一応トゥルーのルートでは上手くやったポロンくんのセーブを読み込めるが、結局上手くやったから味方になっただけの話だった。

全体的にキャラの掘り下げが足りなかった。というか掘り下げるにはボリュームが足りなかった印象。キャラの過去は語られはするけど掘り下げまではいってない。個別ルートがほしい。

他作品と比べる行為は好きではないが、リディは歴代の科学ADVなら絶対個別ルートとかで委員会であることが明かされるタイプのキャラだと思ってた。科学ADVの大人は怪しい、故に、裏切ると見ていいのだ(裏切り久ケント)

あとはキャラ周りに限らずわりと説明放り投げた要素多いよね。モモちゃんはなんでパンツ履いてないんですか?プレイヤーの妄想の余地か?モモの因子が強力な理由もノーパンのおかげなのかな。


それからこれは私が科学ADVというシリーズに固執しているだけの話かもしれないが、世界よりもモモを救うことを優先するエンドも見たかった。最も「世界を救うこと=モモを助けること、モモの望み」だし、ポロンっていう歴代主人公の中でも特出した正義感を持ってるからこそ、その選択はしないようにも感じたけど。

トゥルーもまぁ一度救える世界を捨ててやり直してるからそうと言えなくもないんだけど、「やり直しは効かないけどモモと共にいることを選ぶ逃避行エンド」みたいなのも見たかった。


それと、ボリューム不足に感じたのは7年待ったことも大きいかもしれない。

7年の間に出た情報から削られたりカットされた情報も多くあったので、そこが物足りなさに繋がっているのもあるかもしれない。

(13恐怖症どこに消えたの……)

あとモモの好きなセリフ(というか数少ない発売前に判明していたセリフ)である「時間、ギリギリ間に合いましたよね?」を見なかった気がする。モモアイコンにしてる分そこそこ使ってたのにあまりに残念である

ついでに科学ADVライブのワークショップで公開された4°Cみたいな雰囲気のアノコのキャラも出てこなかった気がする。色々変わったのだなぁ。


何より7年もあれば、キーワードがどんな風にストーリーに絡むかも妄想するし、シリーズの他作品の内容から色々予想することもできたので、結果的に新鮮に感じられる部分が少なかったかなぁというのもある。

ただ、事前に用語を知っていたからこそ、宇宙(ブラックナイト衛星)に人間の情報(モモのデータ)を送ることがアレシボ・メッセージをなぞらえているところなんかは感心できたので、悪いところばかりではなかったんじゃないかな。


まぁボリュームに関しては遊びやすいボリュームと言えなくもないかなぁというところもある。今の時代に読み物ゲームってウケにくいので、超厚いボリュームを期待してるのは案外狂信者だけなのかもしれない。

これは私が(生涯を捧げて追っているシリーズである「科学ADV」を除く作品に対して抱えている)思想なのだが、今の時代は無理に作中で100%の説明を行ってボリュームを増やす必要はないと思っている。

匂わせる要素を残しておいてコンパクトにまとめ、ファンが考察してSNS等で拡散され、物語が補足されていくのが時代に合っていると思っている。

(ちなみに科学ADVに関しては、100%の説明はなくとも爆裂超ボリュームのものをお出ししてほしいと思っている。)


なので、時代性や新規開拓を考えればまぁちょうどいいボリュームなんかなぁとも思う。擁護っぽくなるけど。




*ゲーム性

主にセーブ&ロードの話です。システム面の話も。

セーブ&ロードでは主人公とセーブスロットを共有する。新鮮な経験であることももちろん、後半のポロンがプレイヤーのセーブデータをロードするギミックに活かされていたのも面白かったと思う。

日常シーンでわりとロードができるタイミングがあるのも好きだった。

田淵モータースの支払いのシーンでロードすることで、右上のニュースに出ている当選番号から宝くじを当てる流れになることに気づいた時は感動した。

日常シーンでロード使うとポロンに「あんたお節介なんだな」とか「アノニマス……😭」みたいに声をかけてくれるのも好きだった。


ただセーブ&ロードが使いやすいギミックだったかと言われると正直うーむ。


ストーリーや小さな分岐に関わってくるセーブは(後半の一部除き)基本的にポロンが勝手に行う。(もう発表から7年も経ってるのでいつの段階のものか怪しいところではあるが、)発売前の情報だとポロンにセーブも提案できる的な話もあったはずなので、この辺は完成させるために削られたのかなぁという感じ。

あとはロードを提案するタイミングがわりと難しい。そもそも展開次第ではポロンが勝手にロードしてくれるところもあるので出さなくてもいい時もある。明らかにロードが必要なタイミングでも出したらまだ早かったりする。

私は通常エンドに入る直前のカウントダウンでロード画面を出すところがわからず、「あんたはどう思う?」のところでロードを出し続けていた。どこかでセーブデータを作っておく必要があるのかとも思い、いろんなところでセーブ乱発したりもした。タイミングがわかりにくい。


ただ、不必要なロードのタイミングでのセリフの差分がやたら多かったので、ロード不発時も退屈しにくいのは良いところだった。

個人的に好きなロード拒否セリフは、クリスマスにモモにブチギレされた後、ロードタイミングを過ぎてから出した時の「俺をハメやがって〜😭」。

ちょくちょく「照れんなよ」とか「たまには役に立つじゃん」とか言われてただのコミュニケーションツールみたいになってるのも面白かった。サメの水槽に入れられてる時の「ボボボボボボボ」も好き。

コントローラーを置いてロード暴発した時に「今適当に出しただろ」って言われたのも見透かされた感じがして笑ってしまった。

わざと出してセリフを聞くのも楽しかったし、物語が進むにつれてロード拒否の態度も変わってくるのも良かった。ポロンと仲良くなれた感じがした。故に、嬉しい(嬉しさケント)


セーブ&ロード自体は良いシステムなんだけど、分岐に活かしきれていなかったようにも感じた。ボリュームの問題でもあるけど、結局バッドかそうでないかしか分岐させていなかったので、妄想トリガーみたいに日常シーン中にロードで助けた回数が多いキャラのルートに入るとかあっても良かったんじゃないかなぁ。


最後にUIの話。ロードの時に最後に開いてたページではなく、プレイヤーの最新のセーブがあるページから開かれるので、ページ送りがめんどい。ポロンのロードもページ送りで時間がかかるのでなんとかならんかったかなという感じ。

あとBMI持ってるキャラ視点の時じゃないとバックログ見れないのも、拘りは感じたけど不便だなという感情が勝った。

バックログBMIの機能である。故に、BMIが表示されていないシーンでは使えないよう拘る(拘り久ケント)というのはわかるが、それならプレイヤー用のBMIとか用意してもよかったのでは。


*シリーズの繋がり

私はシリーズファン。故に、シリーズとの繋がりに興奮したいのである(繋がり久ケント)

とりあえずシリーズファンが反応する要素として何があったか洗い出しつつ感想を。


・ギガロマニアックス

4chのコメントにあり。渋谷の誰かの投稿か、はたまたカオヘカオチャ既プレイの民か。

カオヘ組って軽率にギガロマとかサードメルトの話ネットに書いたり話したりしがちだけど、ロボノのナイトハルトみたいに危機感なくネットにぶちまけるタイプか、危機に直面してもまぁクソ強いからなんとかなるかっていう精神してる戦闘狂かの両極端さがすごい。両極端すぎる。ロボDではナイトハルトは一応低浮上なやつとは言われてたけど。

そういえば科学ADV世界層はSVN世界層の中でゲームっていう設定はまだ生きてるのだろうか。シリーズキャラは普通にSVN世界層にもいるみたいだし。


・ヴィクトルコンドリア大学

AH東京総合病院に次ぐ陰謀渦巻きがち施設。

ここにいる大人はまず疑って良い。故に、リディも怪しいのだ(怪しさケント)

紅莉栖もいるらしいけど、彼女も秘密裏に開発された地球シミュレータに裏の繋がりで接触できたりと、シュタゲをプレイしていなかったら大概疑われるべき大人になってるらしい。アンチマター組が開発してたりするのかな。


アマデウス関連

千代丸も事前に甘栗出るって言ってたね。過去には科学ADVライブの寸劇でポロンと甘栗の掛け合いもあったし、別の科学ADVライブで甘栗が「世界層」っていう言葉を使ったこともあった。PVでも登場したし、PVで甘栗が16人いるのはセジエムを想起させるなど色々噂されておりました。

アマデウスといえばシュタゲ0、シュタゲ0(β世界線)ではSA4Dが墜落しているので、もしかしたらセジエムが上位世界層をハッキングして墜落させたりしたのか⁉️SA4Dの墜落はロボノDaSHでも匂わされていたので、アマデウスの進化(シンギュラリティ)が神のハッキングやSA4Dの墜落、β世界線への変動に繋がるのか⁉️とか色々妄想しておりました。


さて………………………

アマデウスの出番少なくないか!?

アマデウスの技術は昔から盗用されてる」とか甘栗の「私もオリジナルから似たような人がいることを聞いたことがある」とか、ニヤリとできる部分はあったけど、もっとこう神のハッキングに絡んでくるとかサポート役に回ってくれるとかあるかと思ってた。


アマデウスが存在することは今後のシリーズ作品で大きな意味を持つのかもしれない。そこに期待か。でも発売前から存在感匂わせるならもうちょっと活躍してほしかった。いやまぁ、アマデウスケントは活躍してたけども、あまりケントがアマデウスである必要はなかった感じもする。若い脳の記憶を維持できてたのはメリットだけども。せっかくアマデウス化するなら生身ケントとアマデウスケントが別行動するみたいなギミックも欲しかった。

それはそれとしてケントも君島さんみたいにアマデウスの技術盗用したわけだけど、ケントはアマデウスのロゴ出してアマデウスですアピールして登場してたのちょっと笑ってしまった。

※追記:君島さんがアマデウスの技術盗用したって明確に作中であった?→

君島さんの「ある大学の技術」発言からまぁ根幹的にアマデウスと同じヴィクトルコンドリアの技術だよなということで、便宜上「アマデウスの技術を盗用した」と表現しました。作中で明確に説明されてる部分はあったか怪しいです。ごめんなさい(すまないケント)。


ダイバージェンスメーター

千代丸の配信チラ見せではニキシー管だったけど、完成した製品版では何やらメカメカしくなっていたダイバージェンス・メーター。

プロローグではニキシー管で登場。アノコよりも主に千代丸の配信で実態が明かされる謎の産物。

PVでもダイバージェンスが散りばめられてたりした。世界線大変動はかなりストーリーに絡んできたけど、変動率については明確にはあまり絡んでこなかった。

なんかダイバージェンス・メーターについてもアノコで明かされるの匂わせてませんでしたか?気のせい?


・栗御飯とカメハメ波

4chで名前が登場。紅莉栖の検索サジェストにも出てくる。世界中にねらーなのバレてるのによくハンネ変えずに活動してるな。


DaSH

上位ランカーとして登場。世界線大変動の時に協力してくれるハッカーの中に含まれてたり、捨て身で暴露配信してたり。結構行動してんね。

シュタゲがゲームとして存在するという設定が生きているのなら、キャラクターの名前をそのままハンドルネームにしてるファンという可能性もゼロではない。

まぁ彼なんだろうけども。


FurauKojiro

こちらも上位ランカー。ロボノ時点では言うほどハッカーだったか?という感じはするが、時代の流れとかDaSHとの接触とか諸々でハッカー路線で強くなった可能性はある。


・ウインドの高校

吉祥寺にある高校に通っているらしい。一体全体安全帯、どこの高校なんでしょうね。

余談だけどウインドってところどころガモタンっぽい発言するよね。製作側で意識してるのだろうか。


・ムムー

シリーズ要素というよりは同世界観を維持する上での要素という感じだけども、まぁわりとよく出てくる名前なので。

出てきた記事を書いたのがトコトコだったりしたら面白かったのになとも思った。


・オズの発言

ルシアの受肉を疑った時の「ルシアの記憶を海馬に移植されたかルシアの霊が宿った人間」発言。

オズさんあんたさては委員会だな?(軽率)

知りすぎている。故に、委員会なのだ(疑り久ケント)

なんか似たような光景をとある情弱の記録で見た記憶があるぞ。


ニコラ・テスラ

今作でも活躍されたお義父様。

Mob's God's2番に新世界システムも登場してるし、残された真実の鍵まで出てきた。アヴェ・マリアってアヴェリーヌのことですか?隠し子の話は出てこなかった。故に、悲しい(悲しさケント)


JUNO

発売前にめちゃくちゃお前西園梨々花だろと言われていた女。実態は兄の狂信者であった。故に、怖いのだ(恐ろしさケント)

傘女、ザ・ゴースト(この通り名作中で出てきたか?)、神出鬼没(瞬間移動)と共通点はあったけど、中身は全然違う感じもした。というか量子テレポーテーションできるし狂ってるけど、こっちはまだ人間っぽさも感じたし、西園ではないのだろうか。二次創作の西園梨々花に雷が落ちて突然変異した個体かもしれない。

西園梨々花が消えるのも同じカラクリかもしれないけど、2人に直接的な関係があるかはわからねぇ〜。アノコさえ出れば出番増えると思っていた西園さん、かわいそう。



アノコで拾われるカモ⁉️と思ってたけど特に出てこなかったものたち

・禁(0V$

・シュタゲ0で墜落しているSA4D

・ロボノDaSH最後の君島コウ

・西園梨々花

SG世界線におけるタイムマシン開発

・オカンでシュタゲ、カオチャがゲームとして扱われたこと(これ公式も扱いに困ってないか?)


シュタインズどんどこでは回収されるのだろうか。あるいはスペシウム。



*ストーリーについて

めっちゃ面白かった。体験版をやった時にも感じたけれど、セーブ&ロードを駆使して危機を脱していく展開や、純粋なポロンの熱さに引き込まれた。

まずはポロンの熱さについて語りたい。

これは体験版や千代丸のプレイ配信を見た時にも思ったことだが、ポロンは正義感が強すぎた。シリーズ主人公の中でも群を抜いて正義感が強く、助けると決めた相手を助けるためにどんなことでもしようとした。故に、とても頼もしい(頼もしさケント)

正義を貫く意志の強さで言えば歴代主人公で敵に回した時に最も手強いまであるのではないかと思った。一度も恐怖に負けてモモを見捨てることはしなかったし。(一応最初の羽田のシーンはモモを諦めたと言えなくもないが)

「正義感が強い」というだけだと単なる正統派主人公のようにも感じるが、ポロンは正義感が強すぎる。千葉氏のインタビューで「ポロンは正義バカ」と表現されていたのを見た時にまさしくそれだとなった。正義感の異常なまでの強さが彼の癖の強さで、科学ADV主人公らしさのように感じた。

私は科学ADVシリーズの悪役達の最大の敗因は「主人公を敵に回したこと」であると考えているが、アノコもまさしくそうだと思う。

こんな執念深くて正義のために突っ走る奴を敵に回してしまったことが最大の敗因だと思う。

展開については最後のアスマ戦が個人的に今作一番の盛り上がりポイントだと思った。ポロンがプレイヤーの作ったセーブデータをロードしたり、最終局面の「アノニマス君!セーブだ!」はポロンと協力していることを実感できた。

私はバッドエンドでトゥルーのネタバレを踏むことがあるのが嫌なので、1周目でわざとバッドエンドを踏むようなことはしないタイプだが、今回は完全にポロンとの共闘しているという感覚でバッドエンドを避けようという気持ちになっていた。この体験や心境はとても新鮮で革新的なものだったと思う。

欲を言えばもっと共闘展開も欲しかったが、日常シーンでのロード提案がポロンとの親密さを深める要素として代用されているのかなとも感じた。

熱い展開と主人公、プレイヤーが物語に介入できる異質さは非常に良かった。

この部分はもっとしっかり消化したいと思っているので多くは語らないでおくが、最後のポロンとモモの出会いも素晴らしかった。故に、トゥルーエンドは非常に感動した(古里久エンド)


面白かった、楽しめたのは事実だが同時に言いたいことも色々ある。

結局は「ボリューム不足」に行き着くが、とりあえずお気持ちとして書いておこう。面白いと思った気持ちも物足りないと思った気持ちも事実なので。故に、ちゃんと書く(古里久ちゃんと)

とりあえず私が一番言いたいことがあるのはトゥルーに入るまで。なんかあっさりしすぎてませんか?

一応ポロンが残してくれていたセーブのおかげで部分的には見られるけど、結局のところ2周目は上手くやりましただけで片付けられてるし、ポロンが寂しさを感じたまま難なく進んで神をハッキングしちゃうの、なんかもう一悶着欲しかったなぁと感じた。

つまるところ、肝心の神のハッキングが味気なかったなと感じた。事前に公開されていたストーリーでは「駆け上がれ、世界層を」や「その先で糸を引く魔法使いの仮面を剥ぎ取るのだ」と表現され、神のハッキングは死闘の末に達成される行為を想像していたが、「上手くやったので上手くいきました!」くらいに感じてしまった。

千代丸は見ていて退屈しないようにハッキングに動きを与える工夫をしていたと語っていたが、ここにも動きが欲しかったヨ………という気持ち。故に、物足りないのだ(欲張り久ケント)

それと先述したけどキャラの掘り下げが少なかった。

掘り下げが少ないことでキャラの動機がわかりづらいところもあった。

リディはケントの終末回避について、「終末をある意味での大量虐殺になる」と考えて止めようとしているのでは?と考察していたけれど、それならクエストで人命を巻き込むのは矛盾してないか?となったりもした。


あとは展開の勢いはあるけど、伏線というかでかいどんでん返しが少なかったなという印象もある。

なんというか、出てくる用語がその場その場なことが多いのもなんかなぁという感じ。

シリーズ作品で例えると、カオチャのロールシャッハテストみたいな感じで序盤にさりげなく入れ込んだものを回収するとか、そういうのが欲しかった。

事前にPVとか見てたシリーズオタクは「ここで出すか」ともなるけど、完全初見でポンと出された場合はどうなのかなと思った。そこは完全初見の人の感想を見ないとわからないけども。

ガウディ・コードとかもどこから足しても33になる要素とか活かしきれてなかったところがあるように感じた。

逆に二重スリットと遅延選択実験は話の科学ADVらしさとマンガトリガーによる視覚的なわかりやすさなどが非常に良かったので良い部分もあった。ただ用語を全ては使いこなせてなかったなぁといあ感じはある。擁護できない。用語だけに。


どんでん返しに関しては騙された感が物足りなかったと感じた。

アスマにセーブデータを消されるシーンなどは「嘘だろ!?」とはなったが、プレイヤーも登場人物も騙すような要素が少なかった、もしくはあっても割とすぐにネタバラシされてやられた感が薄かった。



*総評

なんだかんだ言ってるけどやってて楽しめたし面白かったです。熱い展開以外にも好きなシーンはいっぱいあったし。

ロザリオが寿司頼むシーンとか、誰が描いたか一目でわかるケントの似顔絵とか、クリスマスプレゼント買ってブチギレされるシーンとか色々。

まぁしかし、現段階でカオチャとかと並び立つ完成度だったかと言われるとはっきり言って厳しい。土台は良いんだけど。やっぱりボリュームと一部の展開が惜しい。

7年空いたっていう事実も、7年の間にストーリーや方針転換があったことで、待っていたプレイヤーとの間にギャップを生んでしまっていた気がする。



総評としては

アノコノアを出すか個別ルートとかの追加アプデを出してくれ。面白かったけど、面白かった止まりだからもっと面白くしてくれ。

Vitaという微妙だった立ち位置でも発売していたオカンはともかく、アノコは機種的にはアプデとかやりやすい方だろうし、頼むよMAGES

あとはアノコで回収されるかと思ってたけど回収されなかったシリーズの謎、回収するためにアンチマターとか出しませんか?オカン4巻も。いやオカン4巻に関してはちゃんと出せや。

でもまあとりあえず、なかなか楽しめたよ。ありがとうMAGES。今後の新作はちゃんと延期せずに出そうな。


今後考えが変わる可能性はあるけど、とりあえず現段階での感想は書き終わりました。

故に、終わる(終わり久ケント)