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【漫画の感想】アングレカムに微笑んで

白色もまた一つの彩。きっと最初から世界に色はついている。


こんにちは、座布団ひっくり返し侍です。

なんとなくブログ更新したい気分だったのでネタバレ最低限の範囲で漫画の感想でも書こうと思います。

漫画のコマの画像とかは貼りません。怒られちゃうからね。


今回感想を書く漫画は「アングレカムに微笑んで」(全6巻)という漫画です。

アングレカムといえばラン科の花のことですね。個人的にアングレカムはかなり好きな花なのでこの漫画はタイトル買いでした。

花言葉は「いつまでもあなたと一緒」です。←これと白い花なのが個人的すきすきポイント。


この漫画はざっくり紹介すると共感覚を題材にした男女の恋愛漫画です。

共感覚というのは簡単に説明すると音などを聴いて匂いを感じたり、色を感じるといったような、ある感覚に加えて別の感覚が引き起こされる現象のことです。詳しくは調べてください。


主人公(ヒロイン)は日常を真っ白に見ている少女、「澄空 真代」。彼女は日常を味気ない彩りの退屈な世界として見ています。

もう1人の主人公は真代とは対照的に世界を色鮮やかに見ている花屋の青年、「白瀬 瑞生」。彼は共感覚を持っており、日常の体験から色を見つけることを楽しみとしながら日々を送っています。

この対象的な2人の視点で描かれますが、その描き分けがこの漫画のすごいところ。

それぞれの視点で同じ道を通った際の街並みなども、真代視点では情報がはっきりと描かれているのに対し、瑞生視点では風景の色鮮やかさが強調されて描かれています。

微妙にネタバレになりますが、真代が瑞生と過ごす過程で日常に少しづつ色がついていく演出を漫画で視覚的に表現するのが巧すぎる。本当に白黒の漫画か?

恋愛ものにおいて「あなたが私の世界に色をつけた」というような表現はちょっと手垢がついているかなというように感じますが、それを白黒の漫画で視覚的に表現するというのはかなり挑戦的。

色というものは本来視覚から読み取る情報ですが、白黒の漫画で描き分けだけで読者に全く別の視覚情報として色を伝えてきます。漫画からこんなにも「色」っていうものを感じ取ったのは初めてかもしれない。


あと純粋にお話も良かった。(急に下がる知性)

歳下がしっかりしてるタイプのカップリングいいよな。好きだわ。あと結局のところ男女がイチャついてんの見んの好きだわ。(元も子もない)

カップリング名にすると瑞生と真代で水増しになるの面白いので、皆さんもツイッターで「水増し最高!」とか呟いてフォロワーから驚かれましょう。


ネタバレなしだと私の感想力ではこれ以上は下手に本筋に触れられんので、どんな作品なのかは君の目で確かめてくれ!全6巻で長さもちょうどいいぞ!

それではまた次のブログ更新(いつになるか分けらない)でお会いしましょう。