皆さん‼️‼️‼️‼️最初は警戒心が強かったり人との関わりを避けているヒロインが打ち解けていくにつれて主人公に心を開く展開は好きですか‼️‼️‼️‼️‼️‼️
私は好きです‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️
そんな展開が楽しめる作品があります‼️‼️‼️‼️‼️
それがこちら‼️‼️‼️‼️‼️‼️
「イハナシの魔女」‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️
というわけで、最近プレイして面白かったゲーム、「イハナシの魔女」の感想を書いていきたいと思います。めちゃくちゃ面白かったです。今年のサテライトゆるふわパラパラチャーハデミー賞受賞作はこの作品で間違いないでしょう。
ネタバレ控えめに感想を書くので未プレイの人も安心して読めると思います。知らんけど。
(↑公式サイト)
*あらすじ
主人公の西銘光は紆余曲折あり沖縄に引っ越しをするように言い渡されますが、家も職もなく1日目からサバイバル生活をする羽目になります。紆余曲折の部分は本当に紆余曲折なので実際にプレイするのが良いと思います。
そんな中でサバイバル能力に長けているが一般常識が乏しく、警戒心と胸が大きい本作のメインヒロインであるリルゥと出会い、協力して生活していくことになります。
あらすじ終わり。ここからはこの作品の良かった部分について話していくぞ。
*物語が読みやすい
この作品、ほとんどのパートが登場人物の一人称視点で進行します。そのためセリフとキャラクター視点での心情描写が大半であり、物語の読みやすさと話のテンポの良さに一役買っています。
個人ブログやnoteを読んでいるのに近い感覚で序盤パートを進められたというのが個人的な感想です。
ノベルゲームやアドベンチャーゲームは序盤パートが重いとダレてしまうことがあるので、そこが読みやすいというのはかなりえらいと思います。
この作品の序盤パートがどれくらい快適に読めるかというと、ボイス付きのノベルをプレイしている時のあるある「早く進めたいがボイスを遮ってテキスト送りをすることが憚られ、結果として微妙な気持ちになる」がプレイ中一度も発生しませんでした(※個人差があります)。
ちなみに中盤〜終盤は物語に引き込まれており、読みやすさがどうのという考えは既に頭になかった。
私はプレイ時間15時間くらいで完走しました。
最近プレイしたSNS上の知人は10時間程度で完走したそうなのでボリューム的にも遊びやすいと思います。
*ギャグとシリアスのギャップが良い
このゲーム、日常パートで急に豪速球みたいなギャグを勢いでねじ込んでくることがある。
うわああああああああモバゲーで見たUIを急にねじ込むな!!
ゆったりとした日常パートの合間に脈絡なくギャグがねじ込まれたりする。例えるならばアイマスの音MADを見ていたはずなのに突然コブラやドカベンが出てくるあの面白さに近い。
もちろん脈絡ありのギャグもぶっ込まれるのだが、私は音MADで一生バカ笑いできる人間なのでこのあたりの豪速球ギャグで特にツボっていた。
ネタバレになるのであまり深掘りはしませんが、上のモバゲーUIの前後にも豪速球が仕込まれており、そのワンセット(の特に1球目)でプレイ当時30分くらいバカ笑いしてたし、その後2、3日くらい思い出し笑いをするくらいにはツボっていた。
突飛なギャグに心の中でツッコミを入れる音MAD的楽しみ方ができる人は楽しめると思います。
あとギャグとは少し違うんですが、このゲーム、同じ言い回しを複数回擦ることが多く、個人的にそこも結構好き。
まぁこれだけ言ってもネタバレにならんだろと思うので具体例を挙げるんですが、「好奇心」とか「魔導書」とか。未プレイの人はこれだけでは何もわからないと思うのでプレイして確かめよう。
こういうその作品の中だけのスラングが存在するの、好きなんですよね。
ギャグや独特なノリが多い日常パートがありつつ、真面目な場面やシリアスパートもしっかりあるのでそのギャップが素晴らしいです。
何より本作は「登場人物がそれぞれ大切なものに向き合う」というのが物語の軸になっているため、このギャップが「向き合うこと」を描く上で活きてくるのです。メリハリの付き方がクセになるんだ。
*舞台として描かれる沖縄の雰囲気が良い
プレイしていて離島や田舎の独特でゆるやかな雰囲気が伝わってくる。
マイ人生フェイバリットなゲームシリーズ作品の一作である「ロボティクスノーツ」の聖地巡礼のためにいつか種子島に行かねばならぬという野望があるのですが、可能ならそれとあわせて沖縄の方にも行きたくなるほど魅力的だった。
社会人オタクの抱く「田舎や離島でゆったりと暮らしたい」は多くの場合現実を舐め腐った幻想であるとわかってはいるのですが、それを踏まえた上でこういうゆったりした雰囲気を良いなぁと思うのであった。
それと前述した通りこのゲーム、一人称視点が多いので情景描写も登場人物の視点の一部として描かれることが多いです。故にプレイヤーにダイレクトに伝わってくる。
特に主人公の光くんは東京から越してきた身なので、それまで離島に縁のなかった立場で沖縄を見ており、そこにプレイヤーとのシンクロニシティが生まれるんですよね。そういった意味でも沖縄の魅力が伝わりやすい作品であったのではないかなと思います。
*登場人物が全員魅力的
個人的にこれが一番この作品の良かった部分。というわけで締めに持ってきました。
この作品、登場人物全員好きになれる。
まずメインヒロインのリルゥが強い。
冒頭に書きましたが、オタクは警戒心が強かったり人との関わりを避けてるヒロインが打ち解けてそれまで見せなかった表情を見せるのに弱い。
リルゥも序盤は主人公の光が自分に近づいてきたのを奴隷商に売るつもりではないかと疑ったり必要以上に協力関係を渋ったりと素っ気ないんですが、
オイ‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️無邪気‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️
この女、心を開くにつれどんどん愛おしくなります。
良いぞ‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️
この作品を完走してこの女を気に入らないやつはいないでしょう。好きです。
余談ですが、私がマイ人生フェイバリットなゲームシリーズ作品の一作である「シュタインズゲート」という作品に「牧瀬紅莉栖」というヒロインが登場するのですが、リルゥに感じる愛おしさは牧瀬紅莉栖に感じるそれにめちゃくちゃ近い。※あくまで愛おしさのベクトルを近く感じたというだけで両者に特段共通点があるというわけではないので注意。
この話別にする必要なかった気がするけど他に言う場所がなかったので書きました。許せ。
ネタバレになるので本記事の一番下の方に書きますが、終盤のリルゥのとあるシーンで私は号泣しました。この女好きにならん理由ないよ。
その他のメインキャラも魅力的で、それぞれ悩みがあったり助け合ったり活躍があったりとみんな好きになれます。
オタクくんが好きな会話茶化しがちオタク女もいるぞ。
ここまでも度々スクショ画像で出てきたこの子は赤摘明ちゃんです。なんの前情報もない状態でプレイしたので最初はこの子をメインヒロインだと思っていたぞ。
かわいい。個人的にキャラデザだけで言えばこの子が一番刺さりが良かったと思う。こういう髪型の子が好きなので。
それとプレイ中、内心この人ちょっとキツいなと思うキャラもいたのですが、それぞれのキャラに苦悩や向き合わなければいけない過去があることが明かされたりするので、最終的には手のひらがクルクル回りました。
まぁ語りすぎてもネタバレになるので、ここでは多くは掘り下げないことにします。
そして何度も言いますが、このゲームはそれぞれの登場人物の一人称視点が大半。いわゆる群像劇のような形で進行するので、それぞれの登場人物の心のうちがダイレクトに伝わってくるのも魅力です。いいぞ。
最後に1人、リルゥに次いで私が気に入った人物を紹介しましょう。
勲茶殿妃里子お嬢様です。名前が難しすぎる。
すげぇ知性のないキャラ紹介してるな……。
このお嬢様、初登場シーンも相当バカみたいな登場の仕方をします。が、それだけに後に見せる彼女の真面目な言動や芯のある姿のギャップが刺さりました。
他のキャラと比べると脇役気味な立ち位置ではあるんですが、気高くて素晴らしいお嬢様をしていたと思います。オキニです。
というわけでイハナシの魔女をプレイした感想でありました。
この作品、何の前情報もなくeショップで買って積んでおり、舞台が沖縄であることすら知らないレベルの状態で始めました。そこからここまで引き込まれたので驚きである。久々に前のめりでゲームを遊ぶことができた気がします。
あと購入上の注意ですが、家庭用ゲーム機の移植版には設定資料集と過去にコミケで頒布された後日談小説が含まれているので、そちらが含まれているものを購入するのが良いと思います。確認して買おう。
クリアしてから感想を書くのが遅くなってしまいましたが、感想を書いてないことが後ろめたくなるレベルの良作でした。
価格もお手頃で時々セールもやっており、対応機種も多いのでお手に取ってみてはいかがでしょうか(ド級のマーケティング、ドマ)。
最後に下の方にネタバレ部分を少し残して終わります。またお会いしましょう。
※ここからちょいネタバレ※
boothで購入しました。クリアファイルです。
この一枚絵本当に良いよね。
ゲームをクリアしてその衝動でグッズまで買うなんて体験、本当に久しぶりだった。
あと記事内で話した私がガチ泣きしたシーンは夢の中の指輪のシーンです。
あれまじでずるいだろ。
どのくらいずるいかというとネタバレ控えて未プレイ勢への布教の意図を込めた感想記事を書いてるのに、その中でネタバレスペースを設けてでも書かずにはいられなくなるくらいずるい。あのシーンほんとやばいです。
個人的にこういう「明確に好きなシーン」があった作品は刺さるともう抜けなくなるんですよね。イハナシの魔女、恐ろしい作品だった……。