すなわちさかだち。
こんにちは。逆張りの街です。
軽い気持ちで購入した「さかだちの街」というパズルゲームをプレイ時間10時間以上の死闘の末に完全クリアしたので感想でも書いていこうと思います。
もう解き方覚えてないから多分またやれって言われたらまた10時間かかる。
*ゲーム性について
これに関しては公式のPVを見ていただくのが早いでしょう。
「さかだちをしたら空が下に見えますよね」
「だからそうなります」
そうはならんやろ。
「さかだちをサカサマに見るとぶら下がって見えますよね」
「だからそうなります」
そうは………なるのか………?
という感じで「さかだち」と「はんてん」の2つを使って世界の理をひっくりかえしながらギミックを解いていく新感覚脳バグパズルゲームです。
さかだちをして頭に血液が集中することで思考が回りやすくなってパズルゲームと相性が良いかもしれません。プレイヤー側もさかだちしながらプレイしてみるのもよいのではないでしょうか。私は首倒立しかできません。運動神経カスなので……。
*パズル面の話
このゲームのすごいところは「さかだち」という要素が全てのステージにおいて一貫しているところ。
ステージや面ごとに固有のギミックがあるのだが、パズルを解く上で必ずさかだちと組み合わせる必要がある。
固有ギミックはどれもクセが強かったり扱いが難しかったりするが、どれもさかだちを駆使することでパズルを解くことに繋がるので、「とりあえずさかだちして考えてみる」みたいなことを試しているうちにパズルが解けたりする。何事も行き詰まったら視点や発想をひっくりかえして物事を見ることが大切なのだ。
そしてこのゲーム、裏面がめ〜〜〜〜ちゃくちゃ難しい。
裏面にはリモコンという収集要素がある。
リモコンは入手して尚且つそのままリモコンが置かれているフェーズをクリアしなければ取得扱いにはならない。入手と入手した状態からクリアを両立する必要があるので、「リモコンは取れたがそこからクリアできない」「クリアまでの道筋は見えたがリモコンが取れない」みたいな場面もかなりある。
プレイヤーが駆使するのはさかだち一つで至ってシンプルなゲームなのだが、リモコンの取り方やステージクリアの仕方も「木箱で道を作る」「ぶら下がったまま落下」「桃白白式エレベーター(後述)」と多様なので、「木箱を積み上げて道筋を作るのが正解」だと思っていたら実際は「落下しながらリモコンを取るのが正解」だったというパターンもある。めちゃくちゃむずいのである。
こんなに難しくては思い通りにパズルが解けず、さかだちだけに頭に血が上り神経さかなでの街になってしまうのではないか?という不安もあるだろうが安心してほしい。
アクションが基本的にさかだちオンリーであるためとにかくごちゃごちゃ試していたら案外クリアできたりする。
そしてありきたりな言いようではあるが、詰まってしまったステージも一旦落ち着いて時間をおいてみると再開した時に思いの外あっさりクリアできたりする。本当にこれだったので試してみてほしい。休みを含めて長く遊べるゲームでした。
そしてこのゲームのクリアにおいてもう一つ必須になる要素がある。
それが主人公であるウララちゃんの圧倒的なフィジカルである。
まずウララちゃん、ジャンプ力がそこそこある。
そのため、ウララちゃんのジャンプ圏内までギミックを動かすことでウララフィジカルによりクリアをしたりするステージもある。
高度を利用して落下してクリアするステージもあるが、ウララちゃんは落下中にそこそこ斜め移動ができるため、ウララちゃんの斜め落下を駆使してリモコンを取ったりクリアするステージもある。
他にもさかだちしながら歩いたり、PVにも出ていた通り何もない地面を掴んでぶら下りながら移動したりする。そして頭の上に落下してきた木箱も余裕で受け止める。強すぎる。
そしてウララちゃんのフィジカルが最も活きるのが前述した桃白白式エレベーターである。
木箱の上に乗ってさかだちをすることで木箱ごとウララちゃんが上昇し高度をつけることができる。自らが投げた柱に飛び乗り移動する桃白白の上昇版である。
これにより高度をつけて斜め落下をすることでリモコンを取ったりクリアしたりもする。
また、ウララちゃんが木箱の間に挟まることでギミックの作動をずらすようなステージもある。フィジカル頼りすぎる。
主人公の身体能力が高すぎて、パズルに死ぬほど頭を悩ませていたステージの突破法が実はフィジカルごり押しだったりするゲーム
— 🌐カソウアイオセイ🛰 (@iosei_poke) 2023年5月8日
#NintendoSwitch pic.twitter.com/QKk2fe54wk
フィジカルを駆使する場面が多いところについて、個人的にここは賛否がわかれる部分でもあるかなとは思う(というか死ぬほど悩んだステージがフィジカルでわりとあっさりクリアされて腑に落ちね〜となった場面が多少なりある)。
とはいえ圧倒的なフィジカルを駆使してクリアする絵面も面白いので個人的には好きです。腑に落ちないことはあったけども。
*締め
難しいゲームではありましたが色々試してクリアしていくのはかなり達成感があるゲームでした。
何度も言うけど駆使するのが「さかだち」一つでシンプルなのが遊びやすさ・面白さ・新鮮さを与えてくれてとても楽しかった。
ドット絵もかわいいし世界観のゆるさも含めてオススメできるゲームです。
ハマったゲームはどっぷり進めちゃうことも多いですが、さかだちの街は休みを挟みつつゆっくりプレイできたのも良かった。パズルが解けないことにイラつかないように適度な休養を入れつつ遊んでみてください。
それではまたお会いしましょう。
時代にあった設定だな〜。